山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

変わる、家族のかたち

ソフトバンクのCMが好きです。

まあ、普通に考えると、犬が出ているから好きってことになるけど、好き嫌いはともかく、もしかしたら、このCMはものすごく画期的なのかもしれないと、急に思った。これまで、CMで家族をテーマにしたものって、車のCMなどの例を見るまでもなく、父、母、子供2ふたりくらいの、中流幸せ一家がメインだったと思う。けど、現実の日本では、もっとも多いのが、単身家庭つまりひとりぐらしだし、子供2名いるひとなんて、むしろ少数派になってる。にも関わらず、長らく理想の家族のかたち@CMにおける、は、父母子供2の四人家族だったわけだ。これって、公団住宅の設計の基本姿勢でもあったりする。

そこへ、ソフトバンクのCMだ。お兄ちゃんは黒人だ。すでに、人種の壁を越えた家族。どころか、お父さんは犬なわけで、人種どころか、種の壁だって越えてる。それでも、家族は家族だ。じゃ、いったい、家族とはなにか?ってことになるけど、とにかく、血なんかつながっていなくても、種さえ違ってもいいじゃないか、という提案のようにも見える。いや、あえて提案なんかしてないけど、それを多くのひとがすんなり見れるってことが、いいように思う。

「父親を犬呼ばわりとは、なんだ!」って怒るひとが少しくらいいるかもしれないけど、大多数のひとは、「お父さん、犬だったらかわいい」なんて喜んでいると思う。これくらい、日本の家族の許容度は広がっているのだ…と勝手に解釈して、なんか、うれしくなった次第。(何しろ、履歴書の好きな言葉の欄には、「犬」と書き、嫌いな言葉の欄には「家族」と書いてますから)。

なんて、単に、お父さん役の白い犬がかわいいからかもしれませんがー。

クリスマスバージョンの、お父さんの白い犬が、携帯電話にむかって、クリスマスソングを歌うやつ、よかったなー、なんか、涙出ました。

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