山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

復興書店でエッセイを。

作家や漫画家や画家のひとたちが、自分の書物を持ち寄って売り、その売り上げを被災地に寄付する…という、復興書店のいとなみに参加しております。

作家の島田雅彦さんの呼びかけではじまり、たくさんの本が販売されています。

ホームページにいくと、Words&Bondsという、ページがあって、ここはいしいしんじさんが、代表となってつくっている、読み物(無料)のページです。

ここに、「犬と猫の眠る場所」というエッセイを書きました。

震災があって、わりとすぐの3月に、四国の高松市にでかけて、「猫塚」と「白い犬の墓」を見つけたてんまつを書いたモノです。

このブログでも一部書きましたが、その、正式版というか、ブログは普段着の文章ですが、こちらはちょっとしたお出かけ着の文章です。(あ、そんなに変わらないかな…)

これが、本日よりアップされました。

復興書店のトップページは、まだ変更されていないのですが、すでに10号はアップされているので、コレをクリックしていただければ、お読みいただけます。

このページ、すべていしいしんじさんがやっておられます。

原稿の募集、送られて来た原稿の管理、誤字脱字の確認、アップまで。

編集のひとはいないので、いしいさんがなにからなにまで担当しているんですね。

で、それはとても美しいことなんですが、直接、原稿を送ることになりますら、最初はちょっと緊張しました。

だって、いしいさんは現役の作家です。一応、自分も作家のようなものですが、原稿を同業者の、しかもたいへん能力の高い方に読まれるのですから、緊張するわけですね。

編集者は仕事だし、原稿をやりとりしている時点で、こちらの趣味趣向を知っているわけですが、この場合は、そうはいきません。

自分のような作風はお嫌いかも知れない。

ひとくちに作家といっても、いろんなタイプのひとがいますから、嫌いな作品だってあるのは当然です。

だから、少し心配でした。自分は特に汎用性のある作品じゃないですから…。

しかし、杞憂でした。

楽しかった…。復興支援なんですから、「楽しかった」もないものかもしれませんが、実際、楽しかったので、すみません。

原稿を送ると、いしいしんじさんから、とてもていねいな感想が送られて来て、それだけで感激しました。作家としての視点と一読者としての視点から、やさしくおもしろく、感想が書いてありました。とてもうれしかった。

いしいさん、ありがとうございました。

そのような経緯を経て、今日から、自分の文章もWords&Bondsにアップされました。

同じサイトで拙著も売っているようですので、よろしかったら…。

☆「すべては海になる」の文庫版はすでに売り切れてました。コレ、上野千鶴子さんに解説を書いてもらったので、(その解説読むと、私は、毎度泣いてしまうのですが…)、お得感があったのかもしれません。

まだ、きれいな表紙の単行本が売ってますので、よろしくです。楽しんでもらえるように、表紙をひらくといろいろ書いたりはったりしました。

そんなわけで、復興書店、よろしく、です。