山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

映画「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」

みなさんが新年明けて、ばりばり働き始めたなか、風邪悪化して、味覚がなくなりました。何を食べても味がしない。熱い、冷たいはわかる。自分史上初の出来事。

さらに、寝ている間に耳のなかに綿でも詰め込まれたのか、耳の感覚がへん。

そんな体調のなか、映画「イヤーオブザドラゴン」見てた。

85年の公開作です。

ミッキー・ローク、若いし、超前向きな刑事の役なのね。でも、妻を愛しているのにテレビレポーターによろめいたり、やりすぎて、ジョン・ローン殺しちゃったり、映画のエンディングで、心壊れちゃう感じ出ていて、のちの彼の人生とリンクして感慨深かった。

果たして、ジョン・ローンは今どうしているのかと調べると、中国に渡って、かの国で大スターとして君臨しているらしい。

そうだったのか。

ミッキー・ロークとジョン・ローン。

映画の中で対立する、ともに、30代くらいの、刑事と中国マフィアのボスだけど、ジョンローンは映画のなかで自殺し、ミッキー・ロークは、心折れて、さまよう。

現実のミッキー・ロークもその後、アルコールやクスリなんかで人生ボロボロになっていくんだよね。

「レスラー」で復活したけれども。

一方の、ジョン・ローンは中国渡って、成功した…。

昔の映画を見ると、その後の結末もわかるだけに、奇妙に面白いな。

映画はフィクションなんだけど、役者の演じる芝居には、隠しようのない、役者が持っている現実=ノンフィクションが映ってしまうんだと思う。

負けを振り切って自殺する男と

勝ちにこだわりすぎて、心壊れる男。

80年代に見た時は、もちろん、そんなこと、ちっともわからなかった。

それでも、映画のなかのミッキー・ロークには今でもゆれてしまうわ。

風邪のせいもあるかしら。